胸部CT検査と放射線と喫煙と
私の肝機能障害とダイエットには関係ないが、私が人間ドックについて調べた結果、「へぇー」と思った知識を紹介したい。
毎年、人間ドックを受ける人で、必ず胸部CT検査をオプションで追加する人がいる。
その人たちのほとんどが、喫煙者で肺がんを早期発見したいらしい。
当然のことながら、喫煙は肺がんのリスクを高める。
いっけん、胸部CT検査を毎年実施することが、早期発見につながるように錯覚する。
ここで考えるべきことがある。
CT検査は一般のレントゲン検査の数百倍の放射線量を人体に照射する。
一回CT検査をすると、百年分のレントゲン検査をするのと同じ被爆をする。
当然、放射線被爆による「がん発生」の可能性は高くなり、肺がんを見つけようとして、がんになるリスクを数百倍高めているのだ。
ある研究によると、通常の胸部レントゲン検査を毎年受けるだけでも、がんの発生率が高くなるというものもある。
女性の乳がん検査で、厚生労働省が推進しているマンモグラフィー検査も放射線を使用している。
上記の研究を当てはめると、乳がんを見つけようとして、乳がんの発生率を高めている可能性がある。
なにを言いたいかというと、CT検査の放射線で肺がんになったのに、それを早期発見だと思って喜んでいるケースもある、ということだ。
肺がんの原因が喫煙でなくCT検査なのである。
本末転倒だ。
喫煙をやめられないなら、肺がんは運命として潔く受け入れるしかないだろう。
肺がんを気にするならCT検査をするのではなく、禁煙外来に行って喫煙をやめるのが一番よい。
そういうお話である。
ad
関連記事
-
-
ダイエット開始から1年9カ月
ダイエット開始から1年と9カ月。 毎日30分のウォーキングと食事制限を続け
-
-
すべては9年前の人間ドックからはじまった・・・・・・
9年前。 はじめて人間ドックなるものを受けた。 最初は初めてのことに緊張し、いわれるがま
-
-
LDHで何がわかる?—肝機能障害の検査項目
肝機能の検査項目でLDHがある。 体内でブドウ糖がエネルギーに変わるときに働く、血中の酵素であ
-
-
大腸ポリープが癌に変化することがある
知り合いの弟さんが、癌で手術をしたという。 話をしてくれた知り合いも、さっき聞いたばかりで、秘
-
-
人間ドックの結果を活用する気がない人
人間ドックを毎年受けていて、異常値の項目がたくさんあるのに治療しない人が多いらしい。 予防医学
-
-
非アルコール性脂肪肝に2種類ある
先日NHKで、脂肪肝が肝硬変になる可能性と肝臓がんに進行する可能性について特集していた。 それ
-
-
抗ミトコンドリア抗体でなにがわかる?ーーー肝機能の検査項目
抗ミトコンドリア抗体とはどんな検査か? 主に原発性胆汁性肝硬変の診断に用いられる検査である。
-
-
ZTT・TTTでなにがわかるーーー肝機能障害の検査項目
肝機能の血液検査で、ZTTとTTT(チモール)は人間ドックに含まれていることが多い。 &nbs
-
-
総ビリルビンでなにがわかるーーー肝機能検査の検査項目
総ビリルビンは、ほぼすべての人間ドックの血液検査項目に含まれている。 古く
-
-
コリンエステラーゼ(CHE)で何がわかる?---肝機能障害の検査項目
肝機能に関する検査項目でコリンエステラーゼ(CHE)がある。 この検査項目単独で、何かの病気・
ad
- PREV
- γ-GTPと脂肪肝と私のダイエット方法
- NEXT
- ダイエット開始から3ヶ月