コリンエステラーゼ(CHE)で何がわかる?---肝機能障害の検査項目

公開日: : 最終更新日:2014/08/11 人間ドック, 肝機能障害, 脂肪肝

肝機能に関する検査項目でコリンエステラーゼ(CHE)がある。

この検査項目単独で、何かの病気・疾患を判断できるわけではないので、人間ドックの検査項目に入っていない場合もある。

 

コリンエステラーゼは、肝臓でのみ作られる酵素で、血液中に放出されている。

個人差が極めて大きいが、同一人物では値は安定している。

 

この値が低値の場合、肝機能に何らかの異常があり、コリンエステラーゼを作る能力が衰えていると考えられる。

高値の場合、栄養過多により多く作られている可能性があり、脂肪肝が考えられる。

 

例外的に、コリンエステラーゼのみ低値または高値となることがあるが、前者は遺伝性CHE欠損症、後者はCHE変異による本態性家族性高CHE血症の可能性がある。

いずれも症状がなく治療の必要がないと報告されている。

 

コリンエステラーゼの異常値で考えられる病気は、劇症肝炎・肝硬変・脂肪肝・糖尿病などがある。

血糖値や脂質も同時に異常値である場合、糖尿病の可能性もある。

脂質代謝機能の検査項目などと合わせて、総合的に診断をする必要がある。

 

 

ad

関連記事

no image

また5カ月後の再検査ーーー完全にメタボ患者扱いされている

「肝臓専門医」に2度目の再検査に行った。 4ヶ月後と言われていたが、少し遅れて5ヶ月後の検査と

記事を読む

no image

ALPで何がわかる?---肝機能障害の検査項目

ほとんどの人間ドックの検査項目に含まれている血液の検査項目で、ALP(アルカリホスタファーゼ)がある

記事を読む

no image

LDHで何がわかる?—肝機能障害の検査項目

肝機能の検査項目でLDHがある。 体内でブドウ糖がエネルギーに変わるときに働く、血中の酵素であ

記事を読む

no image

eGFRで腎機能低下を知る

最近、テレビの健康・医療番組で慢性腎臓病(CKD)について特集されることが多い。 その指標とし

記事を読む

no image

会社の指導でまたγ-GTPの通院することになった

仕事がおかしくなってゴタゴタ続きに嫌気がさし、退職した。 およそ3ヶ月後に再就職できた。

記事を読む

no image

ダイエット中止から3年後

仕事がおかしなことになって、昼休みのウォーキングもままならなくなった。 コーヒーは「大人の味」

記事を読む

no image

再びダイエット、4ヶ月後再検査

「肝臓専門医」に通院し、再びダイエットすることになった。   「昼休みウォーキ

記事を読む

no image

抗核抗体でなにがわかる?ーーー肝機能の検査項目

今回はじめて検査された抗核抗体とはどんな検査なのだろうか?   この検査は細胞

記事を読む

no image

ALT(GPT)・AST(GOT)・γ-GT(γ-GTP) 肝機能のマーカー(指標)

私が長きに渡る面倒に巻き込まれた、肝機能の血液検査について、いろいろ調べてみた。  

記事を読む

no image

ダイエット開始から1年

ダイエット開始から1年が経過した。 昼休憩のウォーキングは毎日続けていた。  

記事を読む

ad

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ad

no image
1年経過後の再検査----「体質」のせい!?

「肝臓専門医」に3度目の再検査に行った。 いわれた時期よりも遅く

no image
コレステロール値の見方——LDL/HDL/TG(中性脂肪)

LDLコレステロール、HDLコレステロール、TG(中性脂肪)は正常か異

no image
医者の転職についてのお話—-(あくまで伝聞です)

日本は医療拠点の集約が進んでいないため、病院の数が無用に多く、患者の数

no image
また5カ月後の再検査ーーー完全にメタボ患者扱いされている

「肝臓専門医」に2度目の再検査に行った。 4ヶ月後と言われていた

no image
再びダイエット、4ヶ月後再検査

「肝臓専門医」に通院し、再びダイエットすることになった。 &nb

→もっと見る

PAGE TOP ↑