抗核抗体でなにがわかる?ーーー肝機能の検査項目

公開日: : トリビア, 医療, 肝機能障害

今回はじめて検査された抗核抗体とはどんな検査なのだろうか?

 

この検査は細胞中の核に対する自己抗体を調べる。

抗体には何種類もの反応パターンがあり、それでどの成分に反応しているかを確認することにより病気を鑑別していく。

 

抗体とは、体内の異物を排除しようとする蛋白である。

自己抗体とは、免疫機能の異常により異物ではない自分自身の細胞組織を攻撃するための抗体であり、自分の細胞を攻撃してしまう。

 

私の場合、抗核抗体の”SPECKLED”の値を調べられていた。

反応パターンとしては「斑紋型」というものらしい。(どうして斑紋なのかはわからない(笑))

このパターンの病気としては、

エリテマトーデス、シェーングレン症候群、関節リウマチ、強皮症という病気がある。

 

私が「肝臓専門医」に説明されたときに、この検査で異常の場合に可能性のある病気は、自己免疫性肝炎というものだった。

調べてみると、これは原因不明の難病だった。

一般的なB型C型のようなウィルス性肝炎とは違い、何らかの原因で自己免疫が暴走して、肝臓の細胞を攻撃し、炎症がおこる。

日本ではほとんどがウィルス性肝炎で、自己免疫性肝炎は2%程度しかいない。患者は圧倒的に女性が多い。

症状としては、肝障害と倦怠感・黄疸などがある。

病気が進行すると、肝硬変になる。

 

あとは、膠原病とか慢性甲状腺炎、重症筋無力症とかいう厳めしい名前の病気の可能性もあるらしい。

 

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