ALPで何がわかる?---肝機能障害の検査項目

公開日: : トリビア, 人間ドック, 肝機能障害

ほとんどの人間ドックの検査項目に含まれている血液の検査項目で、ALP(アルカリホスタファーゼ)がある。

肝臓や骨、小腸、胎盤などに多く含まれている酵素で、それに異常があると血液中に流出する。

 

ALPは肝臓から胆汁中に流出し、胆管から十二指腸に流れ出ていく。

胆管内に石や腫瘍ができると逆流して血液中に漏れ出るようになる。

このような胆道閉塞の状態になると、ALPが血液中で高値となる。

 

胆汁性肝硬変、がんや胆石が原因の総胆管閉塞による黄疸がある場合、非常に高い数値を示しす。

 

通常は、他の肝機能の検査値と総合的に判断して、異常の原因を特定する。

GOTやGPTとともにALPが異常値の場合、肝臓や胆道系の病気が疑われる。

LAPやγ-GTPとともにALPが異常値の場合、胆道の閉塞、狭窄や肝内うっ血が考えられる。

 

それ以外に、ALPのみ単独で異常値で、他の肝機能検査項目が正常値の場合、肝臓・胆道以外の原因が考えられる。

その場合の病気としては、すい臓がん、がんの骨転移、骨軟化症、甲状腺機能亢進症、慢性腎不全の可能性がある。

 

ad

関連記事

no image

ダイエット開始から9ヶ月

9ヶ月経ったころ、まだダイエットは続けていた。   季節は冬になり、雪で外をウ

記事を読む

no image

ダイエット開始から1年半

ダイエット開始してから1年半たったころ、食事制限をしたため76kgまで体重は減った。 しかし、

記事を読む

no image

クローン病と潰瘍性大腸炎

BSのディーライフで「ドクター・ハウス」というアメリカのテレビシリーズにはまっている。 医学用

記事を読む

no image

再びダイエット、4ヶ月後再検査

「肝臓専門医」に通院し、再びダイエットすることになった。   「昼休みウォーキ

記事を読む

no image

コリンエステラーゼ(CHE)で何がわかる?---肝機能障害の検査項目

肝機能に関する検査項目でコリンエステラーゼ(CHE)がある。 この検査項目単独で、何かの病気・

記事を読む

no image

eGFRで腎機能低下を知る

最近、テレビの健康・医療番組で慢性腎臓病(CKD)について特集されることが多い。 その指標とし

記事を読む

no image

逆流性食道炎と胃食道逆流症

人間ドックのトリビア。   知人の人間ドックで、「逆流性食道炎」という所見がつ

記事を読む

no image

ダイエット開始から1年9カ月

ダイエット開始から1年と9カ月。   毎日30分のウォーキングと食事制限を続け

記事を読む

no image

すべては9年前の人間ドックからはじまった・・・・・・

9年前。 はじめて人間ドックなるものを受けた。 最初は初めてのことに緊張し、いわれるがま

記事を読む

no image

抗ミトコンドリア抗体でなにがわかる?ーーー肝機能の検査項目

抗ミトコンドリア抗体とはどんな検査か? 主に原発性胆汁性肝硬変の診断に用いられる検査である。

記事を読む

ad

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ad

no image
1年経過後の再検査----「体質」のせい!?

「肝臓専門医」に3度目の再検査に行った。 いわれた時期よりも遅く

no image
コレステロール値の見方——LDL/HDL/TG(中性脂肪)

LDLコレステロール、HDLコレステロール、TG(中性脂肪)は正常か異

no image
医者の転職についてのお話—-(あくまで伝聞です)

日本は医療拠点の集約が進んでいないため、病院の数が無用に多く、患者の数

no image
また5カ月後の再検査ーーー完全にメタボ患者扱いされている

「肝臓専門医」に2度目の再検査に行った。 4ヶ月後と言われていた

no image
再びダイエット、4ヶ月後再検査

「肝臓専門医」に通院し、再びダイエットすることになった。 &nb

→もっと見る

PAGE TOP ↑