ALPで何がわかる?---肝機能障害の検査項目
ほとんどの人間ドックの検査項目に含まれている血液の検査項目で、ALP(アルカリホスタファーゼ)がある。
肝臓や骨、小腸、胎盤などに多く含まれている酵素で、それに異常があると血液中に流出する。
ALPは肝臓から胆汁中に流出し、胆管から十二指腸に流れ出ていく。
胆管内に石や腫瘍ができると逆流して血液中に漏れ出るようになる。
このような胆道閉塞の状態になると、ALPが血液中で高値となる。
胆汁性肝硬変、がんや胆石が原因の総胆管閉塞による黄疸がある場合、非常に高い数値を示しす。
通常は、他の肝機能の検査値と総合的に判断して、異常の原因を特定する。
GOTやGPTとともにALPが異常値の場合、肝臓や胆道系の病気が疑われる。
LAPやγ-GTPとともにALPが異常値の場合、胆道の閉塞、狭窄や肝内うっ血が考えられる。
それ以外に、ALPのみ単独で異常値で、他の肝機能検査項目が正常値の場合、肝臓・胆道以外の原因が考えられる。
その場合の病気としては、すい臓がん、がんの骨転移、骨軟化症、甲状腺機能亢進症、慢性腎不全の可能性がある。
ad
関連記事
-
また5カ月後の再検査ーーー完全にメタボ患者扱いされている
「肝臓専門医」に2度目の再検査に行った。 4ヶ月後と言われていたが、少し遅れて5ヶ月後の検査と
-
総ビリルビンでなにがわかるーーー肝機能検査の検査項目
総ビリルビンは、ほぼすべての人間ドックの血液検査項目に含まれている。 古く
-
大腸ポリープが癌に変化することがある
知り合いの弟さんが、癌で手術をしたという。 話をしてくれた知り合いも、さっき聞いたばかりで、秘
-
ダイエット開始から1年
ダイエット開始から1年が経過した。 昼休憩のウォーキングは毎日続けていた。
-
ダイエット中止後の5年間
もともと医者にいくことはめったになかったが、今回のγ-GTPの件で、完全に医者嫌いになってしまった。
-
血液検査の採血に注意しよう
人間ドックや健康診断で、一度採血したのに、もう一度採血を頼まれたことがある人がいるはずだ。 &
-
ZTT・TTTでなにがわかるーーー肝機能障害の検査項目
肝機能の血液検査で、ZTTとTTT(チモール)は人間ドックに含まれていることが多い。 &nbs
-
非アルコール性脂肪肝に2種類ある
先日NHKで、脂肪肝が肝硬変になる可能性と肝臓がんに進行する可能性について特集していた。 それ
-
会社の指導でまたγ-GTPの通院することになった
仕事がおかしくなってゴタゴタ続きに嫌気がさし、退職した。 およそ3ヶ月後に再就職できた。
-
健康な胃腸にもポリープはできる??
この記事の内容は、看護師をしている知人からのまた聞きなので、本当かどうかの確証はないことをはじめに断