LDHで何がわかる?—肝機能障害の検査項目
肝機能の検査項目でLDHがある。
体内でブドウ糖がエネルギーに変わるときに働く、血中の酵素である。
これが基準値より多いと、肝臓、心臓、腎臓、骨格筋、血球に異常が疑われる。
病名としては、 心筋梗塞、がん、白血病、肝炎、心不全、溶血性貧血などの病気が考えられる。
ただ、激しい運動によってLDHは高値となり、それが一週間以上つづくこともある。
そのため、人間ドックの直近に、スポーツや運動をしていると、病気でもないのに異常値を示す。
受診者が最近激しい運動したかどうかを確認するのも面倒であり、また運動していたための異常値か、病気のため元々異常値なのかの判断がつかない。
それ以外にも、
人間ドックでLDHのみが単独で異常で、他に何も引っ掛からなかった時、最も多いのは採血時に赤血球が少し壊れてしまった「溶血」という現象だ。
血管が細くて無理に注射器でひいたときなどでよく見られるらしい。
そういう理由で、LDHが含まれていない人間ドックや健康診断もある。
LDHの値は他の検査値とともに総合判断すべきで、一次スクリーニングである人間ドックでは、単独で検査値を判定しても明確な診断ができないようだ。
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