全大腸内視鏡検査は簡単に実施できない
相変わらずテレビ番組で、人間ドックや医者が出演する”医療情報番組”が多い。
その番組の中で、大腸がんの内視鏡検査が何度か取り上げられていた。
大腸のカメラは、胃カメラとは違って難しい。
胃カメラは簡単に扱う医者も、大腸カメラは苦手ということは多い。
腸の膜は非常に薄く、よほど気をつけて挿入していかないと傷をつけてしまう。
下手をすると、突き破ってしまう恐れがあるらしい。
その上、腸は非常に長く、手間も時間もかかる。
検査前の患者の準備も相当に負担がある。
腸の一部、肛門からS状結腸の部分であれば、前日の夜から絶食して当日浣腸をすれば観察できる。
全大腸内視鏡検査、小腸も含めた下部消化管を観察する場合、前日の食事から制限して下剤をのまなければならない。
当日も数リットルの水分と下剤、浣腸を繰り返して腸内を空っぽにする。
検査をする前の時点で、気分を悪くして検査できないという人もいるほどだ。
ちなみに、勘違いしている人が多いのだが、正常であれば排便されるのは24時間くらい前に食べた食事である。
数時間前に食べたものが、排便されることはない。
だからこそ、全大腸内視鏡検査は絶食と大量の水分と下剤が必要になるのだ。
検査を考えている人は、気合を入れて頑張ってください。(^_^;;;
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