クローン病と潰瘍性大腸炎

公開日: : トリビア, 医療

BSのディーライフで「ドクター・ハウス」というアメリカのテレビシリーズにはまっている。

医学用語や聞き慣れない病名が飛び交うが、どんな病気か分かりはしないので、聞き流している。

その中で「クローン病」というのが耳に残っていて、ずっと気になっていた。

 

クローン病とは、クローン技術と関係があるのだろうか?

自分の細胞のコピーでもつくって増殖していくような病気なのだろうか?

 

せっかくなので、トリビアとして調べてみた。

 

期待に反して、消化管の病気だった。

主に小腸や大腸に潰瘍が慢性的にできてしまう病気で、腹痛・下痢・血便などの症状がおこる。

発熱や全身倦怠感を伴う場合もある。

病気の原因は、まだ明確になっておらず、なんらかの遺伝子の異常を背景に免疫を担当する細胞が異常反応していることがわかってきている。

炎症は口から肛門まであらゆるところに発生する可能性があるが、小腸と大腸のつなぎめにできることが多い。

 

治療は、薬物療法と食事療法で炎症を抑えることになる。

しかし、完全に炎症を抑えることはできないため、しだいに慢性化し、手術が必要になることがある。

 

名前の由来は、ブリル・バーナード・クローン医師により報告されたためで、彼の名前から病名になっただけだった。

期待はずれだった。(^_^;;

 

ちなみに、

安倍信三首相が患っている「潰瘍性大腸炎」も似たような症状で、下痢と血便を繰り返す。

クローン病とあわせて「炎症性腸疾患」と呼ばれる。

クローン病は口から肛門まで炎症がおこるが、潰瘍性大腸炎は大腸だけに炎症がおこる。

 

生命に直接かかわる病気ではなく、寿命も普通の人とかわらないらしいが、難病指定されている。

仕事や生活にいろいろな困難が伴ってしまうので大変だ。

 

 

 

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