すべては9年前の人間ドックからはじまった・・・・・・
9年前。
はじめて人間ドックなるものを受けた。
最初は初めてのことに緊張し、いわれるがまま検査の順番に通路を移動していた。
胃のX線検査では、初めて飲むバリウムでゲップが止まらず、検査技師さんの「命令」通りに空気を腹部にためることができなかった。技師さんに怒鳴りつけられるほどではないが、凄まじい形相で注意されてしまった。
その後は、医師の問診と内診まで30分以上待たされ、非常にイライラしたことを覚えている。
まあ、それっきり二ヶ月ほど、何の音沙汰もなく、人間ドックのことなど忘れかけていた。
そんなとき、家に大き目の封筒が届いた。
中身は健康診断の結果表だった。
よくわからない専門用語の検査名に数値がたくさん並んでいた。
もったいぶった説明の後、総合判定とそれに対するコメントがあった。
「γ-GTPが384と基準値を超えています。できるだけすみやかに病院で精密検査をうけてください」
そのときの私は体重が96キロあり、明らかに「メタボ状態」だった。
当時はまだメメタボリックシンドロームという言葉も、一般に知られていない時代だった。
γ-GTPが高いと言われても、ピンとこなかった。
病院に行けといわれていたことだけは理解できたので、3ヵ月後に有給をとり、近くの個人病院に行くことにした。
今から思えば、家から近いというだけで病院を選んだことは失敗だった。
現代医学では、医師はそれぞれ「専門」を持っており、私の選んだ個人病院の先生の専門は「外科」だった。(外科医だったことは5年後に知った)
病院の看板にはきちんと「内科」と掲げてあり、近所の爺さん婆さんのサロンにもなっていて、どこからどうみても「内科専門」だった。
後に知ったが、小さな個人病院ではよくあることらしい。
専門が特殊であると、患者が少なくなり、経営がなりたたない。内科だろうと小児科だろうと受け付けないと経営が成り立たないらしい。
そこで、食生活を改善し、3ヶ月ごとに通院するよう言われた。
現在にいたる長い肝機能障害との付き合いが、ここから始まった。
ad
関連記事
-
-
胸部CT検査と放射線と喫煙と
私の肝機能障害とダイエットには関係ないが、私が人間ドックについて調べた結果、「へぇー」と思った知識を
-
-
再びγ-GTPの治療で通院。肝臓専門医は役に立つか?
会社の人事からγ-GTPの治療で通院するように言われた。 今回選んだ病院の肝臓専門医は、前回診
-
-
非アルコール性脂肪肝に2種類ある
先日NHKで、脂肪肝が肝硬変になる可能性と肝臓がんに進行する可能性について特集していた。 それ
-
-
抗核抗体でなにがわかる?ーーー肝機能の検査項目
今回はじめて検査された抗核抗体とはどんな検査なのだろうか? この検査は細胞
-
-
意外と有用な便潜血による大腸がん検査
今回も人間ドックの検査に関する「トリビア」をひとつ。 ほとんどの人間ドック
-
-
eGFRで腎機能低下を知る
最近、テレビの健康・医療番組で慢性腎臓病(CKD)について特集されることが多い。 その指標とし
-
-
人間ドックの結果をがん保険や生命保険の審査に使うと面倒なことになる
人間ドックの結果を、保険会社の外交員にそそのかされて、保険の審査の資料として提出した人は多い。
-
-
大腸ポリープが癌に変化することがある
知り合いの弟さんが、癌で手術をしたという。 話をしてくれた知り合いも、さっき聞いたばかりで、秘
-
-
ダイエット開始から1年半
ダイエット開始してから1年半たったころ、食事制限をしたため76kgまで体重は減った。 しかし、
ad
- NEXT
- 肝機能障害に脂肪肝が追加された