ダイエット開始から1年9カ月
ダイエット開始から1年と9カ月。
毎日30分のウォーキングと食事制限を続けていた。
もはや、体重が減ることはなかった。
無理をしているためか、筋肉量が落ち、疲れやすくなったと感じていた。
「外科医」の病院へ定期検査に行った。
今回は腹部超音波検査をする予定だった。
最初に採血しただけで、30分ほどして診察に呼ばれた。
「外科医」に、また節酒と運動のことを言われた。
この「外科医」は、前回のカルテなど見ていないのだ。
「前に来た時、腹部超音波をすると先生に言われたのですが、しないんですか?」
驚いたような顔をして、電子カルテの履歴を検索し始めた。
「あっ、ああ、腹部超音波は2年前にやったっきりですね。ご希望でしたらまた検査しますけど?」
当然、即答した。
それからまた、30分ほど待ち、腹部超音波検査をした。
改めて診察を受け、脂肪肝はほとんど消えていると言われた。
「きちんと節酒して、運動をこころがければ数値は下がりますから、さぼらずに努力してください」
それではまた3ヶ月後に、と付け加えられた。
私はたまらず、体重を20kg落としたこと、酒は飲まないこと、毎日運動していることを説明した。
最後に「もうこれ以上体重を落とすのは無理です」とはっきり言った。
「外科医」は電子カルテをみながら、無表情に言った。
「ああ、本当だ。20Kg減量してますね。じゃあ、体質でしょうからもういいんじゃないでしょうか?γ-GTPが高いからといって病気ではないですから・・・」
一瞬、頭に血が上ったが、怒鳴るのはやめた。
体力が衰えて、疲れやすくなっていたからだ。
無駄な努力を続けたような気がしたが、もう不愉快な「外科医」に会わなくてよい。
体重はあまり気にせず、昼休みのウォーキングだけを日課とした。
人間ドックでγ-GTPの異常を指摘されても、”体質”と思い、聞き流した。
しかし、何年も後のことになるが、厚生労働省の指導が厳しくなり、”体質”という言い訳が通用しなくなった。
会社の命令で、再び病院に行くようになるとは思っていなかった。
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