がん保険に入る前に確認が必要!!医療用語に不安になって無駄な保険に入らないために
人間ドックの結果を受け取って、がん保険に入る人が意外と多いそうだ。
人間ドックや健康診断の結果には、数値で計測できるものと、検査技師や医師が行う生理検査がある。
身体計測と血液検査は数値で結果が示され、学会や病院の専門医の決めた基準値で自動判定される。
(最近、人間ドック学会が緩和的な新基準値を示して、話題になったものなど)
A~Fの判定が付けられ、だいたい「異常なし」「要経過観察」「要精密検査」「要治療」「現在治療中」などに分類される。
「要経過観察」がわかりにくいが、少し基準値より高いが、生活習慣を改善すれば、正常値に戻る程度のレベルが該当する。
だが、そのまま生活習慣を改善しなければ、精密検査や要治療の判定に進む可能性がある。
生理検査は心電図検査や超音波検査、バリウム検査、胃カメラ検査などで、数値での計測ではなく、画像や波形を技師や医者が観察して、所見を記入する。
「石灰化」とか「潰瘍瘢痕」「陳旧性変化」「ポリープ」など、仰々しい言葉が使用される。
神経質な人は、これらの言葉を見るだけで、不安になり夜も眠れなくなる。
早朝8時前にもかかわらず、問い合わせの電話を健診機関にかけてくる。
始業前の準備中で忙しいのに、看護師が対応させられることが多く、迷惑だそうだ。(知り合いの看護師談)
手遅れにならないうちにと、確認もせずすぐに、がん保険に入ってしまう人もいる。
保険会社の担当から、人間ドックの結果が欲しいといってくることがあるらしい。
実際のところは、総合判定とコメントに「精密検査を受けてください」とか「治療をうけてください」とか書いてなければ、何も問題はないそうだ。
受診者の問い合わせの電話に、何も問題もないことを長時間かけて説明し、相手が納得したとしても、「なぜもっとわかり易い説明を書いてくれないのか」と怒り出す人がいるそうだ。
勘違いに気づき、恥ずかしくなったのを誤魔化したい心理の表れだろう。
今はネット検索をすれば、大抵のことは調べられる。
冷静さを欠いて、自分で調べもせず、無駄な保険料を払うのは自分なのだから、病院のスタッフに八つ当たりするのはお門違いだ。
私の知り合いの看護師はそう言っています。(^_^;;
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