医者の転職についてのお話—-(あくまで伝聞です)

公開日: : トリビア, 医療

日本は医療拠点の集約が進んでいないため、病院の数が無用に多く、患者の数に対してとは別に、”病院の数”に対して法律で定められた医者の数が不足している。

 

それに加えて、保険点数稼ぎのためCTやMRIの機械は小規模な病院にも装備されている。

撮影は技師がすることができても、「それを読影して診断を下す医者」がいないことがほとんどだ。

 

ネットで遠隔読影するサービスもあるが非常に高額らしい。

それだとCT撮影やMRI撮影だけの保険点数では赤字になるため、無用な薬や診断などを追加して、補填している。

 

このような「売り手市場」では、医者は好き放題できる。

毎年転職を繰り返す医者もいるらしい。

 

総じて、そんな渡り鳥は「ダメ医者」だ。

しかし、病院経営としては法律をクリアしないと、病棟閉鎖や規模縮小を余儀なくされてしまうので、「数合わせ」をするしかない。(有名病院や序列のはっきりした大学病院は別らしい)

 

いまや転職はネットで行うようになっている。

医者の転職ネットというものもある。

 

知り合いの看護師の病院での話だが、

ネットの転職サイトの紹介で雇った医者が、仕事をしない医者だったらしい。

 

病院は、その医者のためにマンションを用意し無料で提供した。看護師とは比べ物にならない高給を約束していた。

担当日時の外来だけ適当にやっつけ仕事をし、後は自分のパソコンで株やFX、エロサイトからダウンロードしていたという。そのことを隠しもせず、おおっぴらに遊んでいた。

 

事務長も院長も理事長も、知っていて見て見ぬふりをしていたそうだ。

現在の病院の規模を維持する最低限の医者しかいないため、彼に辞められたら困る状況だった。

しかも悪いことに、その医者は「麻酔医」の資格を持っていて、外科手術は彼がいないとできなかったのだ。

(外部に頼むと高額で手術しても赤字になる?資格の問題とかは私にはわからないので間違っているかも)

 

そうなると、規律がめちゃくちゃになっていくのは目に見えている。

他の医者も好き放題を始めた。

誰にも言わずに私用で外出する医者。毎日遅刻する医者。

勝手に空き部屋を占拠して、自分専用の部屋にする医者もいた。(医局に顔を出さず、勤務時間内だけ病院にいた)

 

安い給料で働いている看護師や技師は面白いはずもない。

退職、転職が相次ぎ、ネットで看護師を毎月募集することになった。

(看護師数も病床数に対して決まっているらしいので、補充しなければならない)

 

発端となった医者は、またネットで転職先を探し、別の病院に移って行った。

しかし、残った医者は相変わらず好き放題をしていて、患者が数年前の半分に減ったらしい。

 

まあ、それでも病院は潰れないように制度ができているらしいので、医療費が減るわけがない。

この話をしてくれた看護師も、愚痴を言いながら、まだこの病院に残っている。(^_^;;;;;

 

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