非アルコール性脂肪肝に2種類ある
先日NHKで、脂肪肝が肝硬変になる可能性と肝臓がんに進行する可能性について特集していた。
それで、私も人ごとではないので、脂肪肝についてもいろいろ調べてみた。
脂肪肝は、日常的に飲酒する人とアルコールを摂取しない人で二つに分けられる。
アルコール性脂肪肝と非アルコール性脂肪肝だ。
アルコール性脂肪肝は、原因が飲酒によるものだとハッキリしているので、初期段階なら断酒することでほとんど治る。
非アルコール性脂肪肝は、少しやっかいで、原因としては食生活でカロリーの高いものや油分の多いものを食べることや運動不足だといわれているが、明確な原因ははっきりしていない。
いずれにしても、栄養過多によるものなので、食生活の改善と運動をすることで、経過をみていくしかない。
非アルコール性脂肪肝は、その後の経過でさらに二つに分かれていく。
脂肪肝のまま変わらない「単純脂肪肝」と非アルコール性脂肪”肝炎”(NASH)に進行するものだ。
単純脂肪肝は自覚症状もなく、病気にならずに寿命を全うできる。
万が一、NASH(非アルコール性脂肪肝炎)に状態が進行すると、さらに悪化していき肝硬変・肝臓がんへと進行していく。
現在の医学では、肝臓の状態をみて、単純脂肪肝のまま終わるのか、NASHになるかの判別はできない。
さまざまな観点から総合判断して、リスクが高いと見られた場合のみ、鑑別診断のために肝生検の検査を実施する。
肝生検とは、身体に針をさして肝臓の細胞を採取し、細胞を顕微鏡などで観察し、がん細胞の有無や細胞の状態を調べる検査だ。
1時間くらいかかる検査で負担が大きく、入院が必要となる。
私の場合も非アルコール性なので、このまま単純で終わるのか、NASHになるのかわからない。
(私を診察した「外科医」は、この区別を知っていたかも怪しいのだが)
今までは、脂肪肝ていどでは、がん保険や生命保険の加入審査に影響はなかった。
今後、脂肪肝の危険性が世間に認識されはじめると、審査に通らなかったり、保険料が高めに設定されることになるかもしれない。
解決策は、早めに脂肪肝を治すか、審査が厳しくなる前にがん保険に入ってしまうかだ。(笑)
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